小規模な自治体では水道事業においても給水区域が分散しており, 小さな無人の施設が分散して存在している場合が多い. 市町村合併や, 水道の統合などが進むとさらにこのような水道施設が増加することが考えられる. 無人の施設に対しては, 定期的に巡回して点検, 維持管理が行われているが, 施設数が増加するほど, その効率化が求められるようになる. 本研究では, 多数存在する無人の水道施設を効率的に巡回作業を行う方法の計画法について検討する. まず最も効率的な巡回経路の決定方法を検討し, さらに巡回作業を軽減するために自動監視装置を設置する場合の設置場所や設置個数の決定方法を検討する. 解法として遺伝的アルゴリズムを適用することを検討し, 効率的な巡回作業を行う方法を示すことができた.