海岸工学論文集
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観測データに基づく沿岸域風力エネルギーの出現特性
永井 紀彦小川 英明中村 篤鈴木 靖額田 恭史
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2003 年 50 巻 p. 1306-1310

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抄録

本研究は, 全国港湾沿岸域における陸上・洋上の風観測値をもとに, 風力エネルギーと時空間的な風の変動特性を検討し, 沿岸域風力エネルギーの出現特性の解明をめざしたものである. 風速の出現頻度分布をもとに, 風速の3乗に比例する風力エネルギーを試算し, 想定風車による発電量予測を行った. また, 風の変動を変動係数で定量的に整理した. この結果, 各沿岸域に共通して洋上風は陸上風よりも風速が大きく変動が小さいことが示された. 特に, 関西空港や瀬棚港では陸上と洋上の風観測結果を直接比較した. さらに, 局所的風況予測シミュレーションによって, 瀬棚港周辺の風力出現特性の空間的変動を明らかにした.

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© 社団法人 土木学会
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