2013 年 69 巻 4 号 p. I_73-I_86
近年,再生可能エネルギーへの関心が高まり,その中でも風力発電施設の設置が増加する傾向にある.また,日本ではコスト面や風況の関係から,洋上への施設建設に注目が集まっている.本報告では,洋上風力発電施設として建設される風力発電タワー用風況等観測施設である「観測塔」を対象とした模型振動台実験の内容について示す.本構造物はRC製底版と鋼管等で構成される重力式ハイブリッド構造基礎を有する着底式構造であり,正弦波や地震動加速度波形を加振用波形として実験で用いた.その結果,構造物が不安定になるような挙動は示さず,動的荷重に対する安全性を確認することができた.