2022 年 78 巻 1 号 p. 40-51
本研究では,舗装の理論的構造設計において適切な路床剛性評価を行えるようにすることを目的とし,現場において迅速に測定可能な小型FWD試験結果から,多層弾性理論を用いてMrの算出に用いる材料定数の推定方法について検討を行った.その結果,多層弾性理論による順解析より計算着目点が設定できること,計算着目点における載荷時の応力状態からMrの回帰式を用いて材料定数を求められることがわかった.また,過去のMr試験結果を用いた算定結果より,路床面からの計算着目点の深さと路床の弾性係数は1次関数で近似できることがわかった.