2023 年 79 巻 21 号 論文ID: 23-21030
超高齢化社会であるわが国では,誰もが安心・快適に利用できる歩行空間整備への取り組みが重要になっている.本研究は,歩行空間を対象に,歩行負担評価指標の一つである筋活動電位と路面の物理性状として,プロファイル勾配および国際ラフネス指数(IRI)に着目した.そこで,人が舗装路面から受ける負担と舗装路面の物理性状の比較を行い,人から見た歩行路面の合理的な評価を行った.その結果,歩行者の筋活動量は国際ラフネス指数(IRI)との間に相関があることが示唆された.また,プロファイル勾配±2%程度は歩行者に影響を与える可能性が低いことを明らかにした.また,歩行者がつまずきやすいと感じる地点予測の可能性を見出した.