2023 年 78 巻 5 号 p. I_707-I_713
近年,街路空間整備では,移動を目的とした交通機能と活動を目的とした滞留機能の両面が求められており,それらの空間の有効性は,車と歩行者の道路の利用状況によっても影響を受けると考えられる.そこで本研究では,交通密度を変化させた街路 CG を作成し,車と歩行者の交通密度の違いが街路デザイン評価に与える影響を分析することを目的とする.まず,道路の交通密度指標について整理し,街路 CG を作成する.そして,交通密度を変化させた街路デザインの CG についてアンケートで評価を行う.この結果,車と歩行者の交通密度によって街路デザインの評価が大きく異なることが分かった.