土木学会論文集F
Online ISSN : 1880-6074
ISSN-L : 1880-6074
和文論文
めがねトンネルにおける最終地表面沈下量の簡易予測法の提案
進士 正人小原 勝巳若狭 紘也青木 宏一中川 浩二
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 3 号 p. 218-226

詳細
抄録

 めがねトンネルは,都市部のような地表条件の厳しい道路新設工事に適用される例が多く,全掘削幅が大きいため広範囲に掘削の影響が及びやすい.このため,精度の高い地表面沈下の予測が要求される.また,その施工中,トンネルの切羽が同一断面を複数回にわたり通過するため,掘削段階ごとに増加する地表面沈下に対する計測管理が極めて重要である.しかしながら,FEM解析等による沈下予測解析では,その有効性に問題がある場合もあり,実務上の課題となっている.
 本研究では,著者らが過去のめがねトンネルの施工・計測結果を収集したデータベースを活用し,めがねトンネルの掘削段階(先進坑,後進坑)ごとに発生する地表面沈下の増加に着目し,その増分比から設計段階および施工段階における最終沈下量を予測する簡易手法を提案する.

著者関連情報
© 2008 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top