2014 年 70 巻 2 号 p. I_105-I_114
本研究では,感性性能はデザインコンセプトとの合致性能とデザイン要素への配慮性能の両面から合意形成が図られるべきであると考え,性能マトリクス上にプロットした異なる被験者属性の評価を合意形成の場において瞬時に確認することができるシステムを構築した.ある被験者属性の評価が許容不可領域に位置している場合,偏相関係数の高いデザイン要素を選択してカテゴリを変更し,ほぼ1クリックにて代替案の性能評価が表示できることを確認した.全ての属性に対して標準ライン以上になるように試行錯誤することも可能である.さらに,合意形成経験者にこの問い合わせシステムについてアンケートを実施し,ワークショップ等での使用に際して効果があることを確認した.