土木学会論文集C
Online ISSN : 1880-604X
ISSN-L : 1880-604X
和文論文
海水環境下における石灰処理土の性状変化に関する基礎的検討
原 弘行林 重徳末次 大輔水城 正博
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 66 巻 1 号 p. 21-30

詳細
抄録

 本研究では,海水環境下における石灰処理土の性状の変化を明らかにすることを目的にして,石灰処理した有明粘土および濃度を変化させた人工海水を使用して,溶出試験と浸漬試験を実施した.その結果,石灰処理土と接触する人工海水の濃度が高いときほど,生石灰の主成分であるCaの溶出量が多くなることを明らかにした.また,人工海水に浸漬した石灰処理土は,浸漬水との接触面から深部に向かい,徐々に軟化することを示した.軟化がみられる範囲では石灰処理土中のCa濃度が著しく低下する.

著者関連情報
© 2010 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top