球要素間の回転剛性を無視し並進剛性のみを考慮する従来の個別要素法は,球要素間のモーメント伝達が行われないため,例えば球要素の回転運動の減衰効果を全く表現できない.本研究では,このような従来の個別要素法の限界を克服すべく,Hertz-Mindlinの接触理論に基づいて球要素間の回転方向の剛性および破壊基準を定式化し,並進および回転剛性を評価し得る一般化した新たな個別要素法を開発した.また,開発した本モデルを水平面上の球要素の回転運動に適用し,回転運動の減衰効果が球要素の物性値に従って現実的に表現されることを示した.