土木学会論文集
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和文論文
沖縄県の土壌浸食に水滴衝突が及ぼす影響に関する基礎的研究
牧野 敏明仲座 栄三津嘉山 正光S.M.B. RAHAMAN
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2005 年 2005 巻 796 号 p. 796_69-796_80

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抄録

水滴の落下衝突時の運動について基礎的な検討が行われ, ついで水滴衝撃による土壌の浸食形態が微視的な観点から実験的に検討されている. 土壌表面に落下衝突する水滴の運動は3パターンに分類され, 土壌の体積空隙率が小さいほど土壌表面における水滴の拡張径が大きくなることや, 土壌表面を洗掘する作用が大きくなることが示されている. 沖縄県内の代表的な土壌である国頭マージと島尻マージを対象として, 水滴衝撃による浸食形態が比較検討され, 海洋汚染などで問題になっている国頭マージ土壌が, 他の土壌に比較し, 水滴衝撃による浸食を受けやすい事が明らかにされている.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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