土木学会論文集
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連続合成桁の初期ひび割れ状態を考慮したひび割れ幅, 鉄筋応力算定法の一提案
長井 正嗣奥井 義昭岩崎 英治
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2004 年 2004 巻 759 号 p. 283-292

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抄録

連続合成桁の中間支点部におけるコンクリート床版のひび割れ幅の算定に当たっては, ひび割れ状態が安定ひび割れ状態にあることが前提となっている. また, 鉄筋応力の算定にあたっては, コンクリートを無視した「鋼桁+鉄筋」断面が用いられ, ひび割れ状態と無関係な仮定が設けられている. 一方, 実橋梁では, 設計モーメントが作用したときのひび割れ状態は初期ひび割れ状態にあることも考えられ, その場合これまでの提案手法を直接適用するには問題があると考える. そこで, 本論文では, 現行の算定法の問題点を指摘するとともに, 初期ひび割れ状態と安定ひび割れ状態を区別したひび割れ幅及び鉄筋応力の新たな算定法を提案する. さらに, 主桁作用と床版作用の重ね合わせについても提案を行う.

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