土木学会論文集
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霞ヶ浦底泥の洗掘過程に関する実験的研究
梅田 信高 峰一石川 忠晴大滝 諭市山 誠
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2003 年 2003 巻 740 号 p. 63-73

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抄録

霞ヶ浦の凌藻泥を敷き詰めた比較的大型の実験水路を用いて, 底泥の洗掘実験を行った. 実験対象とした底泥は, 含水比が数百から千数百パーセントにも達するため, 実験方法には工夫及び注意が必要であった. まず底泥の実験条件の形成は, 底泥と水を十分に撹拌した懸濁液を所定の日数, 放置して行った. また同時に作成したサンプルを用いて含水比の鉛直分布を詳細に測定した. 泥面位置 (洗掘量) 計測の方法に関しては, 泥面低下と圧密量の両方を計測するための装置を制作した.
流量と放置日数 (すなわち含水比) を変化させたケースを設定し, 実験結果を整理したところ, 洗掘速度は流速 (せん断応力) と含水比 (見かけ密度) の関係によって表現できることが示された.

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