土木学会論文集
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大容量外ケーブルの桁内定着部の設計法に関する考察と実物大模型試験
池田 博之白谷 宏司今井 義明加納 宏一
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2003 年 2003 巻 739 号 p. 105-119

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抄録

近年, PC橋梁上部工の長支間化への対応やコスト縮減, 耐久性向上を目的として, 支間途中の主桁内に定着される外ケーブルの適用事例が増えている. しかしながら, 大容量の外ケーブルを部材厚の小さい主桁の床版やウェブに定着する場合, 定着突起及びその周辺部材の応力状態は複雑であり, 現時点では系統立った設計手法や構造細目は整理されていない. 本論文は, 最近建設された2件の特徴的な橋梁を対象に実施された, 主桁の実物大模型を用いた外ケーブル定着部の性能確認試験の概要, 及び試験・設計計算結果の比較を紹介すると共に, 試験結果に若干の検討を加えて, 桁内の外ケーブル定着部の挙動特性や設計法に関する考察を行ったものである.

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