土木学会論文集
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面積ひずみにもとづく状態境界面の概念の再考
福田 文彦三田地 利之澁谷 啓
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2002 年 2002 巻 708 号 p. 69-78

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抄録

再構成粘土の力学特性を調べる目的で一連の三軸圧縮試験を行った. 実験は等方正規圧密および等方過圧密粘土の平均有効主応力一定排水せん断試験, 等方正規圧密粘土の非排水せん断試験, 等方応力とせん断応力が複合した載荷履歴を与えた粘土の平均有効主応力一定排水せん断試験から構成されている. これまで弾-塑性状態にある粘土の間隙比, 平均有効主応力, 主応力差の間には一義的な関係が存在すると考えられてきたが, 実験からそのような関係を確認することはできなかった. 一方, 新たなひずみパラメータであるσ3軸を法線とする面の面積ひずみと平均有効主応力および主応力差の間に一義的な関係が存在しており, この関係にもとづいて粘土のいくつかの力学特性が説明できることを示した.

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