2001 年 2001 巻 682 号 p. 25-30
地盤の大変形解析のためのLPFDM (ラグランジアン・ポイント有限差分法) を提示した. これは有限差分法のスキームでの時刻暦解析法で, 全体マトリックスを構築する必要がない. 解析対象となる物質はラグランジアン・ポイントと呼ばれる点の集合で表現される. 1回のタイムステップで更新されたラグランシアン パラメータ (点の座標値なども含む) はバックグランドである Euler 座標上にマッピングされ, 次のステップの計算に移行する. したがって, 本手法は Sulsky らが開発したラグランジアン・ポイント法 (LPM) にFLACなどと共通する有限差分法のスキームを反映したもので, 両者の特徴を反映し, 大変形解析を, 少ない計算負荷で行うことを可能にする.