2000 年 2000 巻 641 号 p. 133-151
既存構造物の調査において, PCグラウトの充填不良による劣化事例が報告されており, PCグラウトの性能改善が望まれている. 本研究では, 従来のグラウトに高炉スラグ微粉末と高性能減水剤とを添加した場合のJ14漏斗の流下時間とブリーディング率の予測式を実験結果に基づいて定式化し, さらに導出された予測式によるパラメータ解析を行うことによって, グラウトのブリーディングおよび流下時間に影響を及ぼす要因について検討を行っている. さらに, PCグラウトの性能を改善するために, 流動性を有するノンブリーディングタイプのグラウトの配合方法についても検討を行っている.