土木学会論文集
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拘束力を考慮した有孔鋼板のずれ止め特性に関する研究
西海 健二沖本 眞之
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1999 年 1999 巻 633 号 p. 193-203

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抄録

開口部を有する鋼板 (有孔鋼板) がコンクリート中に埋め込まれた場合, 開口部でコンクリートとのずれ止め機能が期待できる. 補強がされていないコンクリート中における有孔鋼板のずれ耐力研究では, 開口部コンクリートの割裂破壊が支配的であることが指摘されているため, コンクリート部に割裂を抑制する拘束力を作用させれば, ずれ耐力が大幅に向上することが予測される. そこで,外部拘束力作用下での押抜き試験を行い, 拘束力によるずれ耐力向上効果を定量化した. さらに, 実構造物では, 開口部を鉄筋などで補強することにより破壊時に受働的に拘束力を発揮させることができる. そこで, 鉄筋補強した有孔鋼板の押抜き試験により鉄筋補強によるずれ耐力向上効果を定量化した.

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