1999 年 1999 巻 623 号 p. 119-130
山岳トンネルの発破掘削における長孔削孔心拔き発破について, 従来の高性能爆薬 (本報ではエマルジョン爆薬) によるものと, 最近話題になることの多いANFOを用いた実験を行った. そこでは Langefors らにより提案されている平行抜き発破の実験式を参考に, 高性能爆薬とANFOの装薬集中度, 抵抗線の関係等について実験的に比較ならびに検討を行った.
エマルジョン爆薬およびANLFOによる1発破進行4mの長孔削孔ら抜き発破について, 石灰石鉱山のベンチという限定された条件下ではあるが爆薬量, 孔間隔など基本データを得ることができ, これらのデータをもとにそれぞれの爆薬を用いた心抜き発破における Langefors らの装薬量計算式を修正提案した.