土木学会論文集
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ストラット-タイモデルによるRCディープビームの終局強度解析に関する研究
元 大淵日野 伸一太田 俊昭
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1998 年 1998 巻 592 号 p. 181-196

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抄録

ストラット-タイモデルは, 慣用はり理論が適用できないコンクリート構造物に対する設計手法として有用されている. しかし, ストラット-タイモデルによる解析の精度は, コンクリート有効圧縮強度や節点領域の決定方法によって大きく変わる. 本研究では, 単純支持されたRCディープビームを対象として, せん断補強筋を有する場合と有しない場合のそれぞれに対して, はりの終局耐力算定のために可能な解析モデルと, これらのモデルの精度を高めるため, 新たな節点モデルや有効圧縮強度の算定式を提案した. さらに, 既往の実験結果との比較により本解析手法の妥当性を検討した. これらの結果により, 本解析手法はすべての実験結果を高い精度で推定できることが明らかになった.

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