土木学会論文集
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可視化実験手法による連続ミキサの練混ぜ機構に関する基礎的研究
浦野 真次橋本 親典辻 幸和
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1998 年 1998 巻 585 号 p. 127-136

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抄録

早急な補修工法などに用いられる連続ミキサの高性能化を図るためには, ミキサの傾斜角度, ミキサ羽根の形状およびミキサ羽根の組合せの設定が重要である. 本研究は, これまでブラックボックスであった連続ミキサの練混ぜ過程におけるコンクリートの流動挙動を定量化することを目的として, 可視化実験手法を用いて流動状況を観察し, ミキサの仰角やミキサ羽根の変化などが流動方向や速度ベクトルの大きさに及ぼす影響について検討した. その結果, コンクリートの流動性状はミキサ内に発生する滞留現象として定量化することができ, 排出効率を低下させずに良好な練混ぜ性能を確保するためには, ミキサ羽根の形状および組合せの適切な設定が重要であることを明らかにした.

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