土木学会論文集
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傾斜側壁を有する複断面開水路内の乱流構造解析
杉山 均秋山 光庸亀澤 正之野口 大介
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1997 年 1997 巻 565 号 p. 73-83

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抄録

高水敷と低水路より構成される複断面開水路内の乱流構造を代数レイノルズ応力モデル, 境界適合座標系を用い解析を行った. 低水路側壁は傾斜側壁を有しこの領域で水深が変化することよりその乱流構造に少なからぬ影響を及ぼす. 解析結果を実験と比較し本解析手法の有用性を検討するとともに, 助走水路を含めた三次元開水路として計算を行い縦渦の発達挙動に関しても検討を加えた. その結果, 本解析手法は平均速度場, レイノルズ応力場とも比較的良好に予測するとともに, こうした傾斜側壁を有する複断面開水路では縦渦同士が互いに干渉し合いながら変化し安定した縦渦に推移していく流動挙動を定量的に明らかにした.

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