1997 年 1997 巻 564 号 p. 211-220
本研究は, 供試体形状や載荷位置の異なる繰り返し曲げ試験において, 変位の実測値とはりの2次元弾性解析結果を用いて舗装用混合物の弾性的な材料定数を推定する手法を提案した. このため, まず, 弾性材料を用いた曲げ試験を実施し, 弾性解析による変位と実測変位との整合性を例証した. 次にこの結果を踏まえ, 材料定数の推定方法を呈示し, これをアスファルト混合物の回復弾性係数の推定に適用し, 材料定数推定のための本推定手法の合理性を検証した.