土木学会論文集
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遠心力場の振動台実験による補強土壁の耐震性評価
佐藤 正義社本 康広張 建民林耕 四郎
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1995 年 1995 巻 523 号 p. 151-161

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抄録

補強土壁の耐震性を評価するため, 補強土壁材料として用いられる不飽和砂の繰返し変形特性と補強材の土中引き抜き特性を明らかにした上で, 精密にモデル化した模型補強土壁を作製し, 地震時の加速度応答および補強材ひずみの観点から, 遠心力場で補強土壁の地震時挙動を検討した. 実験結果により, 模型地盤の飽和度が50%程度以下ならば間隙圧係数Bは0であり実際の補強土壁の繰返し変形特性を再現できること, 補強土壁は崩壊に対しては耐震性の高い構造物であること, 補強土壁の耐震性を確保するためには常時の安全率よりも20%程度大きな値を確保すること, 補強土壁上部におけるのり面の剛性を高めること, および補強材の定着長を十分にとることが必要であることが分かった.

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