動的粒状要素法による落石挙動の解析
1995 年 1995 巻 523 号 p. 125-132
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1995 年 1995 巻 523 号 p. 125-132
斜面における岩塊落下の挙動を解析することは, 落石防護施設等の合理的な設計を行う上で不可欠である. 個別要素法は, 不連続部を含有する物質の力学挙動の解析法の一つとして提案され, このような岩塊落下の問題にも適用されてきた. しかし, 同手法はその運動方程式の前提条件のために計算に用いるパラメーターの設定法が確立されておらず, 定量的な解析を行うには限界があると考えられる. この欠点を解消することを目的として落石挙動の解析に動的粒状要素法を採用した. この方法によると, 減衰パラメーターに改善の余地が残るものの, その他のパラメーターを明確に決定でき, 定量解析が可能であることが分かった.
