土木学会論文集
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乱れ強度モデルに基づく河川の再ばっ気係数の推定式
平山 公明松尾 友矩今岡 正美平山 けい子
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1995 年 1995 巻 521 号 p. 181-191

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抄録

これまでに開水路で測定された酸素移動係数の値を整理し, 酸素移動係数と水面付近の乱れパラメータの関係を検討した. 乱れパラメータは水深や摩擦速度などのマクロな水理量から推定した.
実験水路での測定結果を中心に考察したが, 再ばっ気現象に対するエネルギー逸散率モデルと乱れ強度モデルの適用性の比較をおこない, 乱れ強度モデルの有効性を示した. また, 自然河川を含む開水路の測定結果は, およそ3つのグループに分けられることを指摘した. そして, 撹拌槽での測定結果との比較もふまえて, 乱れ強度モデルにもとづいた, 河川での再ばっ気係数を求めるための関係式を導いた.

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