1992 年 1992 巻 453 号 p. 69-76
NATMでは, 比較的良好な地山に対して標準支保パターンが作成され, 広く利用されているが, 低強度地山に対してはその作成がまだ課題として残されており, 試行錯誤の設計施工を余儀無くされている. 本論文では, このような低強度地山におけるNATMの設計法の確立を目的として, 地山特性曲線から得られる最小掘削範囲を設計目標とする設計法を提案し, 実際の施工への適用性を検討した. そして, この設計法の汎用性を向上させるためにはFEMの利用が必要不可欠なので, この点も検討した.