氷とアスファルト舗装の付着機構を明らかにし, 新しい付着抵抗の低減法を開発するために, 一連の実験的検討を行った. 界面の付着抵抗を3つの方法で測定した. 表面エネルギー, 表面粗さ, アスファルトの剛性を主な変数とした. 表面エネルギーは撥水剤の使用により変化させ, アスファルトの剛性はゴム粒子の混入により変化させた. 3変数の関係を検討し以下の結論が得られた. 表面エネルギーの低滅およびアスファルトの変形性能の向上は氷とアスファルトの付着を低滅する有効な方法である. この点で, 撥水剤の使用およびゴム粒子の骨材への置き換えは, 舗装面への氷付着低滅法として期待できる.