TCPC術後患児の特発性側弯症に対する後方矯正固定術の全身麻酔経験

千田 彬夫; 本田 康子; 服部 瑞樹; 釈永 清志; 山崎 光章

doi:10.2199/jjsca.40.6

症例報告

TCPC術後患児の特発性側弯症に対する後方矯正固定術の全身麻酔経験

千田彬夫, 本田康子, 服部瑞樹, 釈永清志, 山崎光章

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キーワード: Fontan循環, 特発性側弯症, SVV

ジャーナルフリー

2020 年 40 巻 1 号 p. 6-10

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.40.6

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抄録

Total cavopulmonary connection（TCPC）術後の13歳男児における特発性側弯症に対する後方矯正固定術の全身麻酔を経験した．腹臥位に体位変換後に血圧低下をきたし，中心静脈圧（CVP）を20cmH₂O以上に保つように輸液管理を行うことで循環動態を維持することができた．腹臥位中，FloTracによる一回拍出量変化（SVV）は30％台と高値で推移した．TCPC術後の非心臓手術において，循環動態の評価にCVPの連続モニタリングは必須であり，Fontan循環特有の循環動態を理解した厳重な麻酔管理が必要である．

責任著者(Corresponding author)

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