生物物理化学
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プラスチック製ミクロ流路システム電気泳動法の基礎的検討
大竹 和彦松屋 毅星野 信広奥山 典生
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2003 年 47 巻 4 号 p. 155-160

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抄録

切削法を用いてマイクロチャネルを作製する方法について検討し, プラスチック製の細溝系を構成した. この系を用いてタンパク質の分離について基礎実験を行った. この系は必ずしもミクロ系とはいえず, また, 表面仕上げなどの工作の精度に問題はあるものの, 一応各種の基本的な情報を得ることができた. 分離の程度, 再現性, 操作性, さらに, 試料の微小化, 電気泳動時間の短縮, 自動化, 多連化, 迅速性, など将来の改良に向けての情報, 知識を得ることが出来た.

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© 日本電気泳動学会
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