日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター) 1 免疫不全・免疫異常
P1-29 免疫機能低下(IC)・慢性疾患条件における帯状疱疹発症率の推定:日本の医療レセプトデータベースを用いたコホート研究
今福 信一松木 大造後藤 悌Morgane GuennecSabrina SouzaCeline JegouVeronique BiancoDominique Rosillon晶子 水上Katsiaryna Holl
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2017 年 40 巻 4 号 p. 305a

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抄録

【目的】本邦において特定条件下の帯状疱疹の疾病負担は十分示されていない.本研究は免疫機能低下(IC)・慢性疾患条件下における帯状疱疹(HZ)発症率推定を目的とする.【方法】(株)日本医療データセンターのレセプトデータベースを用いた後向きコホート研究である.2005年1月-2014年12月に18歳以上であった約280万人を対象とした.登録1年後以降に癌・移植・自己免疫疾患および特定の慢性疾患と診断された症例を追跡した.HZ発症は診断および抗ヘルペス薬投与により定義した.【結果】全対象集団におけるHZ発症率は1000人年あたり4.92(95%信頼区間4.86-4.98)(以下同)であった.男女とも年齢と共に発症率は増加し40代以上女性では男性に比べて高かった.IC集団(51,818名)のHZ発症率は8.87(8.29-9.48)で,特に造血幹細胞移植151.68(111.45-201.71),臓器移植40.10(14.71-87.27),血液癌28.18(22.75-34.52)で顕著に高く,慢性疾患でも高い発症率(5.49~12.90)が観察された.【結論】日本におけるIC・慢性疾患条件下のHZ発症率を推定する初めての包括的研究である.本研究で高い発症率を示したIC・慢性疾患条件を有する患者さんではHZの発症治療や予防に特に注意を払う必要がある.*GSK社資金提供

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© 2017 日本臨床免疫学会
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