東北大学第三内科
1993 年 82 巻 5 号 p. 697-700
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アフタ様大腸炎は,粘液便または粘血便を主訴とし,内視鏡的には中心に白苔,周囲に紅量を伴った小隆起~陥凹, X線的には中心にバリウム斑を伴った透亮像が散在性~びまん性に多発し,生検組織所見では大腸粘膜の腫大したリンパ〓胞およびその周囲や被覆上皮に限局した炎症像を認める.病因は不明である.アフタ様潰瘍は種々の腸疾患の初期および治癒期にみられるが,特にアフタ様潰瘍のみからなるCrohn病との鑑別診断が病態解明の面からも重要である.
日本内科学会会誌