COPDの診断・治療に関しては,本邦では日本呼吸器学会のCOPDガイドライン第3版,国際的にはGlobal Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)が利用されている.最新版のGOLDガイドライン2011での主な改訂は,従来の対標準1秒量のみに基づいた病期分類を破棄し,呼吸困難などの自覚症状と急性増悪の発症リスクに基づく多面的評価を提唱した点である.治療も症状軽減や急性増悪防止を主眼とするよう推奨されたが,実際の薬物選択については今後本邦での評価が必要である.