日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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IV.最近の話題
2.肥満症と炎症
菅波 孝祥小川 佳宏
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2011 年 100 巻 4 号 p. 989-995

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抄録

肥満を中心として発症するメタボリックシンドロームの基盤病態として慢性炎症が注目されている.最近,マクロファージを中心とする免疫担当細胞が肥満の脂肪組織に浸潤し,アディポサイトカインと総称される生理活性物質の産生異常を招来することにより,メタボリックシンドロームの病態形成に中心的な役割を果たすことが明らかになってきた.本稿では,肥満の脂肪組織に浸潤するマクロファージに焦点を当てて,脂肪組織炎症の分子機構に関する最近の知見を概説する.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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