2018 年 67 巻 3 号 p. 131-134
木質系廃棄物を原料とする廃棄物系バイオマスに着目し,建築発生木材やおが屑,コットンリンター等の炭化物を,室内におけるVOC(Volatile Organic Compounds)吸着材として有効利用することを目的として,熱重量分析及びヘッドスペースガスクロマトグラフィー,発生気体分析を用いてVOC吸着特性を評価した.バイオマス炭化物の特性は原料によって異なる.VOC吸着特性も原料によって異なり,建築廃材炭はベンゼン等芳香族化合物の吸着剤として有効であることがわかった.約10 mgのバイオマス炭化物と1 μL以下のVOCで評価でき,評価法として有効である.