分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
リニアイメージングUV検出器を用いるマイクロチップ電気泳動分析
北川 文彦相沢 詩織大塚 浩二
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 60 巻 9 号 p. 725-734

詳細
抄録

マイクロチップ上に作製した微細な流路(チャネル)における濃度プロファイルをリアルタイムで観測できるリニアイメージングUV検出器を有するマイクロチップ電気泳動(MCE)装置を用いて,光学異性体のマイクロチップシクロデキストリン動電クロマトグラフィー(MC–CDEKC)分析およびタンパク質のマイクロチップ等電点電気泳動(MC–IEF)分析を行った.MC–CDEKC分析では,硫酸化-β-シクロデキストリンを擬似固定相に用い,その濃度が1-アミノインダンの光学異性体分離の過程に与える影響などについて検討を行った.一方MC–IEF分析では,pH勾配の形成過程およびタンパク質の収束過程について検討を行い,チャネル長さや印加電圧がタンパク質の分離に与える影響について評価を行った.

著者関連情報
© The Japan Society for Analytical Chemistry 2011
前の記事 次の記事
feedback
Top