1987 年 36 巻 2 号 p. 73-76
ジゴキシン錠中のジゴキシゲニン(D0),ジゴキシゲニソモノジギトキソサイド(D1)及びジゴキシゲニンピスジギトキソサイド(D2)のHPLCによる定量法を開発した.又,錠剤の溶出試験液をクロロホルム抽出し,この溶出液中のジゴキシン加水分解物の組成比を求めた.錠剤6銘柄から,D0,D1及びD2それぞれ,0.13~1.84,0.16~0.29及び1.60~4.19μg/錠を検出した.組成比はD0が最も多く,42.5~46.4%であった.Dlは約17%,D2は約20%であり,ジゴキシンの組成比は15.7~20.2%であった.