分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ラジオガスクロマトグラフ用電離箱式検出器の試作
有元 博三
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1973 年 22 巻 7 号 p. 837-843

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抄録

ラジオガスクロマトグラフの検出器として電離箱式放射線測定装置を製作し,その諸特性を検討した.本装置は電離箱,恒温そう,振動容量形微小電流電位計,記録計より構成されている.電離箱としては内容積が270,150,70mlの3種類のものを使用し,それを収容する恒温そうとしては温度が最高300℃まで上昇するものを製作した.振動容量形微小電流電位計は入力抵抗が最高1012Ωまである市販の電位計を使用した.電離箱はガスクロマトグラフからの流出物を直接導入できるように300℃の高温で安定に動作する構造とした.検出限界は14Cで2mμCi程度で,3Hで10mμCi程度であった.ダイナミックレンジは103であった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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