ネットワークで結ばれた多数のPCの余剰パワー集め、仮想的に高性能コンピュータとして利用するのがPCグリッド・コンピューティングであり、PCの急速な普及やCPU処理速度の劇的な向上、ブロードバンドによる通信環境の整備により、その構築環境が向上しつつある。これらの動向を背景にPCグリッドの構築形態を分類し、学校など地域の組織が持つ計算資源を共通にプールし、必要な時に必要なだけ利用できるインフラとして提供することを提案する。これにより、地域の大学や研究機関にとっての研究環境が向上するだけでなく、豊富な計算資源を利用した e-learning 用教材の開発促進や、地域のコンテンツビジネス振興などの効果が期待される。