日本稲および外国稲をgrowth cabinet内で温度を違えた条件下で栽培し, 分けつの出現および生長を調査した。分けつ数の比較を主桿葉令と対比しておこなった。光量22,000lux 12時間日長条件下で何れの品種も低温(平均温度18.5℃)で分けつ数が多く, 高温(30.5℃)で少なかった。次位別分けつの発生数を比較すると1次の分けつ数は温度による差異は少なく, 総分けつ数の差は2次, 3次分けつ数の差による。草型の違いによる分けつ発生数の差異は環境条件が分けつ発生に不適な条件になるに伴って高次の分けつ発生に差が現れ, 少けつ型品種においてこの傾向が顕著であった。分けつ数の品種間差異は日本型, 印度型ともに各節位に分化した分けつ芽が与えられた環境条件で発育伸長する適応範囲の広狭による。