2022 年 122 巻 論文ID: 2144
本稿の目的は,創刊号(1972)から120号(2022)までの『大学図書館研究』掲載論文の主題分析によって,執筆者の問題意識や関心の特徴,その変遷を明らかにすることである。【図書館運営】【情報管理】【サービス】の領域のうち,全年代で【情報管理】領域の割合が最も高いが,【サービス】領域の割合も増えつつある。2010年代以降は「電子リソース契約・管理」「オープンサイエンス」「学習支援・教育支援・研究支援」を主題とする論文が多い。『大学図書館研究』掲載論文は,日本の大学図書館の歩みの一端を反映している。