メロンのロックウール栽培における葉面散布と培養液組成について検討し,以下の結果を得た.1)開花後に行ったクエン酸加用のリン酸一カリウムの葉面散布によって,果重が増加した.これは,メロンの葉が立ち気味となって受光体勢が改善された結果と考えられた.2)開花後の培養液中に有機液体肥料を添加した場合には,交配直後の天候が不順で日射量が少ない場合にも着果率が低下しなかった.これは,有機物の添加によって吸水量が増加したためと思われた.3)交配5週間目以降に供給する窒素濃度を1/2に制限した2種類の培養液処方のうち,簡易処方でメロンの糖の含有率が高い傾向があった.ちなみに,この処方は肥料調合が容易で実用的である.