国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
Online ISSN : 2432-9894
組織能力の可視化に関する研究その2 : シャープ(株)の場合
内田 淳二
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 3 巻 1 号 p. 159-168

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抄録

OWモデルを用いて優良企業の卓越した組織能力を解明し、21世紀に目指すべき日本的経営スタイルを俯瞰する事を試みた。素材として、創業者によって掲げられた企業理念が,会社発展の原動力として機能し、目覚しい躍進を続けているシャープ(株)を取り上げた。企業理念を実現するための戦略とそれを実行する組織が有機的に連携し、環境変化に耐えて理念を具現化して行く経営の仕組みは、一朝一夕には構築できない。日本的経営の軸である終身雇用を愚直に守り、経営理念実現に向かって進む内に世界に通用する組織が出来上がった。本研究では、シャープ(株)という大樹のDNA、根、幹・枝・葉がどう育ち、そして花となり実となったかを探った。

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© 2008 一般社団法人 国際P2M学会及び著者
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