国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
地域における脱炭素化に資するバイオマス利活用研究におけるプロファイリングマネジメントの適用
中野 健太郎永井 祐二大久保 敏宏小野田 弘士岡田 久典
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 18 巻 2 号 p. 61-79

詳細
抄録

脱炭素社会に向けて、エネルギーやマテリアル分野におけるバイオマス資源の高度な利活用が期待されている。我々の先行研究では、稲作・木質を中心としたバイオマス利活用を見直す研究プロジェクト群のプログラムを題材にして、P2Mを活用した実例報告を行ってきた。そこでは、国内のバイオマス技術開発が、実証実験の事例は多いが、本格的な社会実装に至った事例は多くないことが課題として示してきた。本研究では、地域資源の状況と研究開発されたバイオマス利活用技術の事業フェーズの規模感を明らかにすることで、実装支援のためのプロファイリングマネジメントを行う。稲作・木質バイオマス等の利活用の社会実装のためには、第一段階として、実証地域として連携している地域の統計情報を中心に、地域における生産可能なバイオマス量を明らかにする。その情報を可視化し、共有することで研究参画者、ステークホルダーの情報共有を行う。これらのプロファイルマネジメントによって地域実装の支援手法の検討を行う。

著者関連情報
© 2024 International Association of P2M and Authors

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution-NonCommercial 4.0 International] license.
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top