日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
Online ISSN : 2436-7257
第73回(2023)
セッションID: 3c1106-09-01
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体育方法 ポスター発表
サッカーのコートの広さについての一考察
同じ面積でもラインの長さが異なるコートでのゲームの運動内容について
*大塚 道太白石 智也森木 吾郎房野 真也梶山 俊仁
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抄録

競技サッカーでは、競技力向上のために、様々なコートの広さでゲームを行うトレーニング方法があり、これはゲーム形式やミニサッカーなどと言われることがある。  これまでに、この様々なコートの広さでのゲームにおける運動強度や移動特性、運動内容についての検討がなされており、その知見からコートの広さを用いた体力トレーニングなどの方法が提案されてきた。これらの検討では、コートの広さについて、その広さを面積によって示すことがある。しかしながら、同じ面積であっても、その面積を成すサイドラインとエンドラインの長さによっては異なったコートの形となるが、その影響については言及されていない。  そこで本研究では、サッカーのコートの広さについて、同じ面積でもラインの長さが異なるコートの場合に、ゲーム中の運動内容に与える影響を検討することとした。具体的には、その研究方法として、まずコートの広さをサイドライン86mとエンドライン56mでゲームを行った。次に、同じ面積であるがサイドラインとエンドラインの長さを入れ替えたサイドライン56mとエンドライン86mでゲームを行った。どちらのゲームも、プレイヤーの人数は8人対8人とした。また、ゲームはビデオカメラで撮影され、その映像からゲーム中の各プレイヤーの運動内容が把握できるようにした。本研究では、運動内容については、サッカーの代表的な運動内容の1つであるキックを抽出し分析対象とした。  その結果、キックによるパスの回数やその高さ、キックによるパスを受給する際のボールの状態、キックによるパスを供給するまでのタッチ数などについて検討したところ、2つのコートではそれらの特徴が異なることが明らかとなった。

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© 2023 一般社団法人日本体育・スポーツ・健康学会
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