日本体育学会大会予稿集
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第70回(2019)
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11 体育科教育学
11教-10-口-08 ソフトボールの体育授業における投能力に関する研究
制球力に着目して
*津元 佑輔佐藤 善人
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p. 298_2

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抄録

 現在、野球の競技人口は緩やかに増加している一方で(日本高等学校野球連盟,2018)、普段から野球に触れている人口は減少している(レジャー白書,2017)。また、スポーツ庁(2018)が行った「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」では、中学生におけるハンドボール投げの結果の低下傾向が示され、投能力向上が喫緊の課題とされている。さらに、その方向性は投の運動(遊び)が例示された小学校学習指導要領の改訂にも見受けられる。

 これらの課題を踏まえ、投能力向上を目的とした研究が多数見られるが(山口,2008、有川,2013)、飛距離に着目した研究が多く、制球力向上に着目した研究は少ない。しかし、ベースボール型の特性を考えると「ねらったところへ投げる」ための制球力を身に付けることも大切である。また、先行研究ではトレーニングを用いて投能力向上を目指す研究がみられるが、その運動を楽しんで行うためには面白さを担保しなければならない。

以上のことから、運動の楽しさを担保できる投動作を伴った「運動遊び」を準備運動に取り入れ、中学生の制球力を向上させることを目的として本研究を行った。

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