日本体育学会大会予稿集
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第69回(2018)
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一般研究発表(02) 体育社会学
02社-24-口-02 学校運動部活動の種目別活動実態と生徒の希望活動状況
12~21歳のスポーツライフに関する調査2017の2次分析
*大勝 志津穂武長 理栄
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p. 78_2

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抄録

 近年、体罰問題や教員の労働時間問題の観点から、学校運動部活動のあり方が問われている。これまでの中学校・高等学校における運動部活動の実態を調査した研究では、都道府県別、学校区分別に練習時間や休養日の設定状況が明らかにされてきた。本研究では、①実施種目によって活動実態が異なるのか、②活動に対する不満の有無によって活動実態が異なるのか、という2つのリサーチクエッションをたて、その検証を行った。使用したデータは、笹川スポーツ財団の「12~21歳のスポーツライフに関する調査2017」である。上記①の検証では、実施者の多い上位種目について、活動日数、平日及び休日の活動時間、土日の活動状況について単純集計を行い種目別の傾向を明らかにした。②の検証では、活動日数、平日及び休日の活動時間を算出し、その平均値を不満の有無別に比較した。分析の結果、他の種目と顕著に異なる傾向を示す種目があることが明らかになった。部活動に対する不満の有無別の比較では、平均値に有意な差がみられた。これにより、不満を持たない生徒の活動日数や活動時間を目安として、生徒の希望に沿った活動状況を提示することができると考える。

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