日本体育学会大会予稿集
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第68回(2017)
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一般研究発表(08) 測定評価
08測−10−ポ−20(20) 教員養成系大学の新入生の体力・運動能力の年次推移について
*黒川 修行神谷 拓前田 順一池田 晃一
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p. 196_3

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抄録

【背景・目的】本学では毎年新入生を対象に体力テストを実施している。近年の成績では、反復横跳びと上体起こしの記録向上が確認されている。本研究では、本学新入生の体力・運動能力がどのような推移をしているのか明らかにすることを目的とした。

【方法】解析対象者は平成14年度から平成29年度までに本学に入学した学生で、体力テスト実施時に満18歳(入学年度の4月1日現在)のものとした。本研究での解析種目は50m走、立ち幅跳び、ハンドボール投げ、握力、上体起こし、長座体前屈および反復横跳びである。データの集計は男女別に行った。統計解析にはJMP Pro12.2.0を用いた。統計学的有意水準はp<0.05とした。

【結果】年度間の比較において、いずれの種目においても、男女ともに年度間で平均値に有意な差が確認された。また、上体起こしや反復横跳びでは年々記録が上昇していることが観察された。一方、立ち幅跳びや握力の記録が年々減少する傾向が見られた。

【まとめ】ほとんどの種目で年度間に統計学的な有意差を認めた。また、各種目の記録の年次推移について見ると、年々増加もしくは減少している種目の存在が明らかとなった。

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© 2017 一般社団法人 日本体育学会
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