主催: 一般社団法人 日本体育学会
会議名: 日本体育学会第67回大会
開催地: 大阪体育大学
開催日: 2016/08/24 - 2016/08/26
p. 43_2
「心と体を一体としてとらえ、健康・安全や運動についての理解と運動の合理的、計画的な実践を通して、生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する資質や能力を育てるとともに…」(学習指導要領(平成21年公示))
上記文章から、今回のテーマ設定が可能になっている。というのも、体育授業で行う内容を、スポーツライフにつなげていく、もしくはつなげていかなければならない根拠になるからだ。「生涯スポーツとは何か」という問いに対する答えを持たず実施されている高等学校での体育授業は、どのようにして「生涯スポーツ」に関係づけられるのか。もしくは、関係づけられないのか。一教師である自分自身の実践を紹介することで、「学校体育」と「生涯スポーツ(論)」の関係を考察したい。方法としては、学校での授業を成立させる前提条件の現行の学習指導要領から望むべき「スポーツライフ」の姿をとらえ、自らの授業実践と照らし合わせる。「評価される存在」として行われる、学校での体育授業におけるスポーツ実践と、学校卒業後のスポーツ実践とのつながりに関して、一つの視座が提示されるだろう。あくまで、一教師という立場からの語りであることを意識したい。