日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第67回(2016)
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一般研究発表(08) 測定評価
08測−24−ポ−36 異なる片脚着地動作が体幹加速度と体幹角度に及ぼす影響
*笹木 正悟永野 康治
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p. 235_3

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抄録

 膝前十字靱帯(ACL)損傷の予防戦略として体幹コントロールは重要である。本研究は、前方(Drop Landing: DL)および斜前方(Cross Drop Landing: CDL)へ片脚着地する動作の体幹加速度と体幹角度について検討することを目的とした。健常な大学生20名(男性10名、女性10名)の上位胸椎に3軸加速度センサ(Sports Sensing社製 : 200Hz)を装着し、31cm台から片脚着地する動作の体幹加速度を計測した。同時に、対象者の動作を前額面および矢状面からハイスピードカメラ(Casio社製 : 240Hz)で撮影した。着地時の合成最大加速度を算出し、その時の体幹角度について検討した。DLとCDLの合成最大加速度に有意差は見られなかったが、それぞれの合成最大加速度には強い正の相関がみられた(r=0.766)。また、CDLはDLに比べて前額面での体幹傾斜角度が大きく、女性は男性に比べてCDLでの体幹前傾角度が小さかった。身体への衝撃力は変わらないものの、CDLはよりACL損傷リスクに近い肢位で着地する評価法であることが示唆された。

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© 2016 一般社団法人 日本体育学会
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